眼球は3層になった膜に包まれており、中層がぶどう膜と呼ばれています。これは、色や形が果物のブドウに似ていることからついた名称で、虹彩、毛様体、脈絡膜からできています。ぶどう膜炎は、この部分に起こる炎症で、重症化しやすく、失明する可能性もあるため注意が必要です。目の痛み、赤み、充血、まぶしさ、涙、見えにくい、視界がかすむなどの症状があります。片目だけに現れる場合もありますが、両目に起きたり、交互に症状が現れるケースもあります。原因が細菌などによるものである場合はその治療を行いますが、原因がわからない場合が多く、その際には炎症を抑えて視力障害につながる合併症を予防する治療が中心となります。
2017.06.22