視界に黒いものが見える
視界に黒いものが見える場合は、
網膜はく離や眼底出血などの網膜硝子体の病気 飛蚊症
※飛蚊症とは、明るいところや、白い壁、空などを見たときに目の前で虫や糸くずのようなものが飛んでいるようにみえる状態です。網膜裂孔や網膜はく離、眼底出血、ぶどう膜炎による硝子体混濁などの可能性があります。これらはいずれも早期の治療が必要になりますので、飛蚊症がでてきたり増えたりした場合にはできるだけ早く眼科を受診してください。
まぶしい
まぶしいと感じる症状としては、
角膜炎 角膜潰瘍 白内障 ぶどう膜炎
※まぶしさを感じる場合には、角膜炎、角膜潰瘍などの角膜の病気や、ぶどう膜炎などがあります。また、初期の白内障では視力が低下するまえにまぶしさを感じることもあります。
見えにくい・目がかすむ
見えにくい、かすむといった症状がある場合には、
1.ピントがうまく合わない近視、遠視、乱視などの屈折異常
2.年をとって調節力が低下する老視
3.視機能の発達がなんらかの異常でさまたげられてしまった弱視
4.目の使いすぎによって、一時的に近視がすすんだ調節緊張
5.水晶体が濁ってしまった白内障
6.視野がせまくなる緑内障
7.網膜はく離や糖尿病網膜症などの網膜硝子体の病気
8.視神経の病気
9.虹彩、毛様体、脈絡膜の炎症であるぶどう膜炎
が考えられます。
目が痛い・ごろごろする・充血する
a.充血を伴うことが多い、目の痛み、違和感の原因としては、
1.結膜の障害(結膜炎)
2.角膜の障害(角膜潰瘍、角膜びらん、角膜炎)
3.まぶたの炎症(眼瞼炎、麦粒腫、霰粒腫)
4.逆さまつげによる、結膜、角膜の障害
5.その他、ぶどう膜炎、急性緑内障発作
b.目の奥が痛くなる原因としては、
1.眼精疲労
が考えられます。
目が疲れる
眼精疲労とは、十分に睡眠をとるなど目を休ませても疲れが取れず、目の痛みや頭痛をおこしたり、かすんで見えたり、回復しても再びすぐに目の疲れがでてきたりするものです。
眼精疲労の原因としては、
1.近視、遠視、乱視、不同視などの屈折異常や、老視などの調節異常
2.ドライアイ
3.パソコン等の使用によるいわゆるVDT症候群
4.体調不良や精神的はストレスによるもの
など、さまざまです。
1については、めがね、コンタクトレンズの適切な処方で改善する可能性があります。
2については、ヒアルロン酸の点眼・涙点プラグなどで乾燥を防ぐのが効果的です。
3、4については生活習慣の改善が第一ですが、ビタミン剤や調節麻痺剤等の点眼も効果的です。
飛蚊症とは
飛蚊症とは
加齢や眼科疾患が原因で、いつの間にか目の前に蚊やゴミのような物が飛んで見えたり、雲のようなものが浮いて見えたり、墨を流したように見えたりする病気です。飛蚊症は、あらゆる年齢層に起こりますが、高齢の方ほど、特に近視の人ほど多く見られます。このような症状がでたら、早めに眼科専門医の診療を受けてください。
どんな検査をするの?
網膜・硝子体の状態を観察するため、眼底検査を行います。すみずみまで観察するため、瞳を大きくする目薬(散瞳剤)を用います。検査後はしばらくの間、ものが見えづらくなりますので車や自転車での来院は控えて下さい。